効果はある？ナイトブラを正しく使っていますか｜エレーヌ

就寝時やリラックスタイムに着用するナイトブラ。体を横にしている時にバストの位置が下がったり、バストの形が崩れてしまうのを防ぐために着用する人が増えました。

しかしノーブラのほうが楽だから何もつけずに寝ている、あるいはナイトブラではなく昼用のブラジャーを着用して寝ている人もいると聞きます。本当にそれでいいのでしょうか？

ナイトブラはその名のとおり、寝る時の着用に特化したブラジャーです。その理由を理解すれば、もうナイトブラを手放せなくなるかもしれませんよ。

バスト位置をキープしてくれるクーパー靱帯

クーパー靭帯をご存じですか？

クーパー靱帯とはバストを支えている組織です。バストをきれいな形に保つのに重要な働きをしているクーパー靱帯は、コラーゲン繊維でできていて、バスト全体にはり巡らされています。

上向きで美しいバストラインを保つために活躍してくれている組織ではありますが、一度伸びてしまうと元には戻らないといわれています。つまりクーパー靱帯が損傷しないように守ってあげることが、バストラインを維持するためには不可欠なのです。

しかし月経や妊娠・出産などで胸が変化すると、クーパー靱帯は痛み、伸びてしまいます。残念ながらエクササイズなどで鍛えることができないため、クーパー靱帯が伸びるのを極力防いだり、伸びきってしまうまでのスピードを遅らせる工夫をすることが大事なのです。

昼用は上下の動きを支える

寝ている時に横向きになったり、仰向けになったり、寝返りをうったりと体が動くことで、バストがいろいろな方向に引っ張られてしまいます。そんなバスト全体を優しく包み込むよう設計されているナイトブラは、胸が左右や上に流れるのを最小限にとどめ、適切な位置にキープし続けるように工夫されています。

一方の昼用のブラジャーは、肩ひもやワイヤーを使って、胸を下からしっかりと支えるようにできています。立つ、歩くといった上下の動きに対応するよう設計されているので、寝ている時の左右の動きに対応するようには設計されていません。いくらブラジャーを着用して寝ても、ナイトブラのような効果は得られないのです。

それにワイヤーでしっかりバストが固定されるブラジャーを着用したまま寝ると、ちょっときゅうくつに感じませんか？適度な締めつけで、お肌にも優しい素材などを使ったナイトブラのほうが、リラックスして眠ることができるはずです。

寝る時にはナイトブラで

ナイトブラを着用しているからといって、バストサイズが大きくなるわけではありません。あくまで型崩れを防いで、バストの位置が下がってこないようにするためのブラジャーであると理解しておいてください。

胸の位置が下がらないようにしたい人は、ノーブラでもなく、普通のブラジャーを着用したまま寝るのでもなく、ナイトブラを着用しておやすみください。